TOP>LINKS Updated: Thursday, 2009-07-02 このWEBサイトは 指圧セラピーをメインに 真の『健康』をトータルで考え自ら実践し、共に豊かな人生を エンジョイすることを目的としています。 秀樹


●代替医療(だいたいいりょう)とは
 現代西洋医学以外の全ての治療法・健康法の総称です。指圧療法も代替医療のひとつです。
つまり、現代医学とはまったく価値観の異なった医療のことです。
補医療、補完代替医療、CAM(カム)とも呼ばれます。
CAMとは Complementary & Alternative Medicine の略称です。
Alternative Medicine、Complementary Medicineとも呼ばれることがあリます。
アメリカでは、”もうひとつの医療”と呼ばれています。

もっと詳しく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


■代替医療の記事

●テイクオフ:豪州では代替医療が広く…[社会]

オーストラリア 2009年7月1日(水曜日)

豪州では代替医療が広く浸透していると感じる。はりや治療目的のマッサージ、整体にほぼすべての主要民間医療保険が適用されるので、保険に加入していれば、例えばスポーツ時のけがの際、治療法を選ぶことができる。

豪国立保健医療委員会はこのほど、40万豪ドルを投じ、緊急病棟で、痛み緩和を目的とするはり治療の試験導入を決定した。はりが痛みに効くことは過去の研究で分かっている。

急性片頭痛と腰痛、足首のけがが今回の試験対象。ビクトリア州エッピングの病院で400人を対象に、はり専攻の最終学年の学生と新卒生が治療に当たる。慌ただしい救急病棟で鍼灸(しんきゅう)師がはり治療を行っている光景はこっけいとも思えるが、治療の選択肢が増えることは患者としてはありがたい。(

●予防・代替医療の本格的な幕開け近し!(1)

  昨年の春から医療制度が大きく変わり、企業などを対象とした「特定健診」「特定保健指導」が制度化されました。それまでは、主として病気の治療という要素に重点が置かれていましたが、今後は病気の「 予防 」という要素に大きく力点がシフトしていくことになります。

  つまり、例えば糖尿病を例に挙げる場合、糖尿病になった人をいかに治療するかに重点が置かれていたのを、糖尿病にいかにして「ならない」ようにするか、 に重点が置かれるのです。言い換えると、糖尿病になってから初めて治療するのではなく、糖尿病に罹らないうちから、本当に罹ってしまわないように工夫して いこう、というのです。


  かと言って、病気になってしまった人の治療をないがしろにして良い、という話では決してありません。病気の治療はもちろん、今まで同様に大切です。がんの治療などは日進月歩で、これによって多くの人の命が救われてきましたし、これからもそうあるべきです。

  しかしながら、これまではあまり病気の「 予防 」には本気で取り組んできたとはいえない、というのが医療の現実でした。 予防 の大切さは概念的には言われていましたが、予算や人員などの点で二の次にされがちでした。諸外国に比べても治療一辺倒の傾向があり、内外からの批判は強まるばかりです。


  厚労省が重い腰を上げ、 予防 医 療に本格的に取り組み始めた理由はいろいろ取り沙汰されていますが、近年の保険財政の逼迫が根底にあることは疑いの余地がありません。国民が高齢化するの に合わせて病気が増え、医療費の支払い負担が上昇する一方で、勤労者人口が今後減って保険料収入が逓減する見込みです。

  こういう厳しい情勢では、国民一人当たりの医療費を減らす以外に方法はありません。そのためには、究極的には国民個々人に「健康」になってもらうしかな いのです。国民が健康になれば病気は減り、医療費の総額も減少すると考えられます。そういう単純明快なことに、国もようやく気付いたのです。


  企業の側も事情は深刻です。中高年の男性を中心としたメタボリック症候群の急増や、男女ともに増えている うつ病 などの精神・神経疾患によって、企業の社員は全体的に病んでおり、企業体力を奪っています。 過労 死・ 過労 自殺の増加といった悲しい現実は、訴訟リスクの増大となって企業を襲っています。

  以前だと、社員の健康は社員一人ひとりの個人的な問題、と片付けられていましたが、現在は企業が責任の一旦を負う、という考えにシフトしてきています。 それだけ社員の心身の健康は、企業経営の成否にとって、決定的な要素となりつつあるのです。社員の健康のためには、企業と経営者は多額の予算を組まざるを 得ない情勢です。

  問題は、どうすれば健康になれるかですが、それには西洋医学だけではなく、東洋医療や代替医療も大切な役割りを期待されています・・(続く)

 

●代替医療の健康保険問題

国民投票 代替医療、IC旅券共に承認 2009/05/17 - 18:11

5月17日の国民投票で問われた第1案件「憲法で代替医療を医療として認める」は67%の高い支持率と全州の賛成で承認された。

ホメオパシーや中国伝統医療などスイス国民の多くが利用している代替医療だが、現在健康保険はカバーしていない。今回スイス政府はこれを憲法で医療として正式に認めた上で、健康保険が支払う種類の限定などの細部規定を行おうと提案した。

圧倒的支持

 スイスで利用されている代替医療は200種類。医療師は約2万人。代替医療の1つであるホメオパシーに関しては約2割の国民がしばしば服用し、8割が1度は使ったことがあるという調査結果があるほど、スイスでは代替医療が普及している。
 
  スイス政府は代替医療を憲法上で医療として正式に認めた上で、健康保険が支払う種類の限定や医師免許など、諸規定の制定を時間をかけ行っていこうと提案した。

 今回の国民投票は憲法改正を問う「強制レファレンダム」であったため、州と国民両方の賛成過半数が必要とされたが、開票後間もなく過半数を超える支持率が明確になり、国民の67%の支持と全州の賛成で承認された。

 「国民は代替医療は効果があり、西洋医学には限界があることを理解した。反対していたパスカル・クシュパン内務相も3分の2の国民の賛成にかなりの圧力を感じるだろう」  と社会民主党 ( SP/PS ) のシモネッタ・ソマレガ議員は語った。一方キリスト教民主党 ( CVP/PDC ) のトマス・メイヤー議員は、
  「さまざまな代替医療の信頼性や、医療の基準に則しているかといったチェックが今後必要になる」と語った。

 反対者側は、医療領域の拡大で医療費が値上がりすると懸念していたが、今後ホメオパシーなどの5つの代表的代替医療を含め健康保険がカバーする代替医療の種類や医療師の医師免許など、連邦議会で議論される課題は多く残る。

なお、今回の国民投票での投票率は38.3%だった。 里信邦子 ( さとのぶ くにこ ) 、swissinfo.ch

5月17日の国民投票では、憲法で代替医療を医療として認めることと、IC旅券の義務化を国民に問う。 2009/05/11 - 15:31

スイスでは多くの人がホメオパシーや中国伝統医療などの代替医療を利用しているが、基本的に健康保険では支払われていない。今回政府は、代替医療を憲法で認 めた上で、医師の免許改善などを行おうと提案している。

 代替医療の1つ、中国伝統医療 (Keystone)

スイスでは連邦の定める医師免許 ( FMH ) を持たない代替医療師は約2万人、医師免許取得後に代替医療を行う医師が3000人。ホメオパシー、薬草治療など、代替医療の種類は200種にも上り、多くの人が代替医療を利用している。

  こうした現状を受け国民から提出された基のイニシアチブは、「代替医療を完全に認可するように」と主張したものだった。しかし連邦議会はこの「完全に」と いう言葉があいまいだとして新提案を行い、イニシアチブは取り下げられた。今回国民に提示されたのは新提案の方で、「完全」の言葉を抜き「代替医療を憲法 で認めること」を問いかけている。

  これは憲法改正を行う必須レファレンダムであるため、州と国民両方の賛成過半数を必要としているが、新提案が支持された場合、代替医療は医療として正式に認められた上で、今後連邦議会が時間をかけ条項にふさわしい細部規定を制定していくことになる。

  具体的には代替医療従事者の免許が1つの課題になるという。現在代替医療師の連邦制定免許は存在しないため、国民はどの医療師が信頼できるのかという判断に悩む状況にあり、国民を守るためにも新しい医師免許制度の成立が叫ばれている。

  一方、連邦保健局(BAG/OFSP)を管轄するパスカル・クシュパン内務相などを含む新提案反対者側は、代替医療が認められると医療領域が拡大するため 健康保険料が値上がりすると懸念している。これに対し賛成者側は、多くの国民が西洋医学を基本とし、代替医療はあくまで補助として利用しており、費やす経 費はわずかなものだと主張している。

  いずれにせよ、1999年から2005年にかけ試験的に健康保険でカバーされたホメオパシー、中国 伝統医療など代表的な5つの代替医療は、新提案が支持されれば、近いうちに連邦の医師免許も併せ持つ医師による治療の場合は特に、健康保険でカバーされる ようになるだろうと賛成者側は説明している。

里信邦子 ( さとのぶ くにこ ) 、swissinfo.ch

 

●代替医療によるがん治療  009/04/16 - 15:25

ルーカスクリニックでは従来の医療に加え、アントロポゾフィー医学を採用している。ここのがん患者は、ヤドリギ療法や芸術療法と十分なケアを受けながら、がん治療に臨んでいる。

フレンドリーでカラフルで清潔感が漂うルーカスクリニックは、病院の雰囲気をまったく感じさせることなく患者や来院者を迎える。ここは人間中心の、患者中心の病院だ。

「病院というよりもホテルと休暇」 (Lukasklinik)
ルーカスクリニックでは通常医療と代替医療のアントロポゾフィー医学の両方を実践している

 スイス北部の町アーレスハイム ( Arlesheim ) にあるルーカスクリニックでは、医師が担当患者の都合に合わせて診察に訪れることはあっても、その逆はない。
「医師は患者が治療を受けていない時間に合わせて来ます」
  と看護長のクリストフ・フォン・ダッハ氏は言う。

  「ここでの3週間の入院後も、引き続きがんとは付き合っていくことになります。でも、日常生活に取り入れられる療法をここで知ることができて、嬉しいです」
  と、言語療法の部屋でBさん ( 女性 ) は語り
「言語療法のおかげで、声も一種の道具だということに気づきました。これまでは、声や言葉は外界に向かってのみ発していたのですが、それが今では、わたしの内面にも影響力を持つようになりました」
  と、療法の効果を話してくれた。

  「乳がんは女性に最も多いがんの1つで、再発の割合もとても高いです。ですから、わたしは乳がんを自分の人生の一部と捉え、再発しないようできることをし ていかなければなりません。従来の医学とは違い、ここでは病気だけに焦点が当てられるのではなく、むしろ病気を克服するために必要なことすべてが重要と考 えられています」
  と、Bさんはルーカスクリニックの特徴を説明する。ルーカスクリニックは化学療法のような従来の医療に加え、言語療法、絵画療法、色彩療法、造形療法といったさまざまな芸術療法を行っている。

大切な信頼関係

 「心身ともにより健康になり、さらに回復するには、ルーカスクリニックの治療法はわたしにも有効です。健康になるには、薬を用いた身体的レベルの回復だけでは足りません。ここでは数々の療法を通して、また療法士との絆を築きながら病気を克服していきます」
  と言うのは外来患者のSさん ( 女性 ) だ。3週間の入院の後、月に2日、アーレスハイムを訪れるという。
「これまで、いろいろな病院に通い、優秀な医者にかかってきました。でも、ここに来て初めて、人間として、若い女性として扱われていることを実感できました」
  と、Sさんは病院の方針を評価する。

いったい何のためなのか・・・

 「ここには幅広い治療法があると噂に聞いて訪れる人が多いのですが、絵を描かされたり、運動療法をするように求められると、いったい何のためにするのか分からないのです」
  と医師のドクター・ハンス・リヒャード・ハイリッヒターク氏は言い
「病気の人間でも、生活の質が伴えば、長生きで豊かな暮らしを送ることは大いに可能です。『病気をなくすか、回復の見込みなし』の2つに1つという問題ではないのです。多くの場合、道はその中間にあります」
  と説明する。

  ハイリッヒターク氏が担当するがん患者の中には、統計上や従来の医学の常識では数十年も生きていることが不思議な患者が数人いるという。
「療法の手を借りながらですが、非常に良い状態です。がんそのものはなくなりませんが、生活の質は維持できています」
  と、ハイリッヒターク氏は療法の効果を語る。

治癒は胃からも

 ルーカスクリニックでは、食べ物にも格別な注意を払っている。
「できる限り季節の料理を出すようにして、バイオダイナッミク農法で栽培された地元の新鮮な野菜を使って調理するようにしています」
  とフォン・ダッハ氏は言う。

  通常、患者は昼食と夕食は自室で取ることはせず、居心地の良い食堂でほかの患者と一緒に食べる。すでにトレイに1人分の食事が用意されているのではなく、ボウルに盛られた料理がテーブルに並べられ、患者は好きなものを自分で取り分ける。
「化学療法を行った後では、このスタイルが意味を持ちます。例えばサラダなど、患者は特定の食べ物に突然食欲がなくなるからです」
  とフォン・ダッハ氏は説明する。

  患者のSさんも
「ほかの人たちと一緒に食事をすることは、とてもいいことだと思います」
  と、食堂での食事を評価する。Sさんにとって非常に重要だったことは、食事中の会話に病気が話題に上らなかったことだという。
「もしそうでなかったら、自分の部屋に引っ込んでいたと思います。ほかの人と一緒にいて楽でした。それでも、病気がみんなを結び付けています。わたしにとって、ここは病院というよりも、ホテルや休暇に来ているような気分にさせてくれました」

かなめの療法「イスカドール」

 「ルーカスクリニックでは、ヤドリギ ( イスカドール ) 療法が非常に重要な位置を占めています」
  と、25年間以上にわたり、この病院に勤務し、臨床研究にも携わっている内科医のドクター・ユルゲン・ヨハネス・クーン氏は言い
「代替医療のこのヤドリギ療法で、化学療法と放射線療法による副作用を弱めることができます」
  と、療法の有効性を説明する。

  また、ヤドリギ療法の目的は、患者の健康状態を良くすることだとクーン氏は言う。
「できる限り、化学療法と放射線療法の前に行います。そうすることで、どうしても避けられないダメージをより小さく抑えることができ、治療後もできる限り早く回復できます」

  代替医療は科学的にその正当性が認められていないと言われ、よく非難されることがある。クーン氏はこうした意見に対し
「代替医療は論理だけではありません。骨髄機能の低下や免疫機能の低下が病気の進行とかかわりがあることは分かっています。ヤドリギ療法を使えば、多くの場合、リンパ球 ( 白血球の一種で、抗体を生産し「悪い」細胞を破壊する ) の数を改善することができます」
  と反論する。

swissinfo、エティエン・シュトレーベル  中村友紀 ( なかむら ゆき ) 訳

 

●脳梗塞の後遺症を中国で治す

医療コスト削減へ、伝統医療を受けた元患者による新ビジネス登場

* 中国伝統医療
* 米国
* アジア
* メディカルツーリズム
* 健康
* 中国
* 医療ツアー

Bruce Einhorn (BusinessWeek誌香港支局、アジア地域担当エディター) 2008年11月9日「A Traditional Chinese Alternative to U.S. Hospitals」

 2001年11月、米アイオワ州グリーンマウンテンで看護師・救急救命士として働いていたルース・ライク氏(当時42歳)は脳梗塞を発症した。その後遺症にほとんど改善が見られないまま2年以上が経過。右半身が不自由となり、会話もままならなくなった。

 保険会社の全額負担で、作業療法や理学療法、言語療法などを試みたものの回復には至らず、家の中を移動するにも「家具から家具へと伝い歩きするのがやっと」の状態だったという。わずかながら回復に向かっていた症状も、2004年に入ると悪化に転じた。「検査したら、以前よりも状態は悪くなっていた」と、ライク氏は当時を振り返る。

「元通りの生活が送れるようになった」

 ライク氏にとって幸いしたのは、夫とともにここ何年もホストファミリーとして中国からの交換留学生の世話をしていたことだった。従来の治療を受けるライク氏の症状が改善しないのを見た中国人留学生から、中国伝統医療(Traditional Chinese Medicine:TCM)を試してみるよう勧められたのである。そこで2004年6月、ライク氏は中国に渡り、北京近郊の工業都市、天津にある病院に入院した。

 5カ月間、鍼灸や中国式マッサージ、薬草療法、蒸気療法、運動などの集中治療を受けたところ、うれしいことに、効果が表れた。

 「長い距離を歩けるようになり、全身の感覚も戻った。思考力も取り戻し、記憶力や視力も元通りになった」と話すライク氏。病院スタッフにも、「彼らのおかげで元通りの生活が送れるようになった」と感謝を惜しまない。

 以来、医療ツアーの草分け的存在となったライク氏は、低料金の代替医療を望む患者に中国行きを勧めている。ライク氏が設立しCEO(最高経営責任者)を務める米チャイナ・コネクションは、従業員9人(米国に3人、中国に6人)の小さな会社だが、TCMと西洋医療の双方を中国で受けることに関心を寄せる患者向けの医療ツアーを組んでいる。

 これまでに、米国やカナダ、英国、オーストラリア、日本をはじめ、100人以上の患者を世話した実績がある。ライク氏と同じ脳梗塞患者が大半を占めるが、整形外科や減量療法、美容整形などを目的とする患者もいる。

企業は医療コストの削減に必死

 ほかの医療ツアーの行き先と同様、中国は米国と比較すると費用が圧倒的に安い。米国内で人工膝関節・股関節置換手術を受けた場合、最高4万5000〜5 万ドル(約428万〜475万円)が見込まれるが、中国なら約8000ドル(約76万円)で済む。脳梗塞患者が中国にライク氏と同じようなTCMを受けに行った場合は、3カ月でおおよそ2万ドル(約190万円)だという。

 景気低迷が続く米国の患者にとってはかなり痛い出費かもしれない。それでもライク氏は、チャイナ・コネクションの事業には金融危機の影響は及ばないだろうと楽観的な見方を崩していない。

 同社は現在、海外認定医療機関のリストに新たに中国の2病院を加えるよう、米保険会社と交渉中だ。また、ここ1カ月でチャイナ・コネクションへの問い合わせが10%増加しているが、これは医療コストの削減を図る企業が従業員に海外での割安な医療を奨励しているためだという。

 景気減速で「企業は現実的にならざるを得なくなっている。従業員向け医療保険を何とか維持する方法を見いださなくてはならないからだ」とライク氏は指摘する。

 TCMは西洋医学のように確立された科学的根拠があるわけではなく、疑問視する声も少なからずある。ライク氏もその点は承知しており、懐疑的な見方にはもっともな理由があるのも理解している。

 「詐欺まがいのものも多いので、くれぐれも注意してもらいたい」と話す。だが、完治の見込みがほとんどなかった状態を経験した元患者の1人として、代替療法があることも知ってもらいたいというのがライク氏の思いだ。

 米国では多くの場合、「『現状を受け入れることが大事』と医師は言う。それ以上の治療は望めない」とライク氏。「ほかに選択肢も望みもないのなら、中国での代替療法を試してみようと思うのが当然だろう」。

c 2008 by The McGraw-Hill Companies, Inc. All rights reserved.

S米成人の40%、鍼やヨガなどの補完代替医療を利用 米調査結果 2008年12月11日 15:58 発信地:ワシントンD.C./米国

【12月11日 AFP】10日発表された、米疾病対策センター( US Centers for Disease Control and Prevention CDC )が毎年行っている国民健康調査「 National Health Interview Survey NHIS )」で、米国では成人の約40%、子どもの12%が、補完代替医療CAM )を利用していることが明らかとなった。

  CAMは、従来の診療ではなく、ハーブ系サプリメント、瞑想(めいそう)、カイロプラクティック、鍼(はり)などを利用した治療法のこと。2007年版NHISでは初めて、17歳以下の子どもに関してもCAM利用について調査を行った。

  調査対象は成人2万3000人、および対象となる子どもの親9400人で、健康状態と利用している治療法について質問した。

  治療法については、米国で一般的に利用されているCAMの治療法のうち、鍼やカイロプラクティックなど施術者が行う治療法10種類、ハーブ系サプリメントや瞑想など施術者を必要としない治療法26種類の計36種類が挙げられた。

  調査の結果、成人の全体的な利用率については、CAMに関する調査が初めて実施された02年の36%と比べて、07年は38%とほとんど変化はなかった。

  一方、07年の調査では、深呼吸訓練、瞑想、マッサージ、ヨガなど、特定の治療法の利用者が「大幅に増加」していたことが分かった。

  たとえば成人では、魚油(オメガ3、ドコサヘキサエン酸)、グルコサミン、エキナセア、亜麻仁油(オイル、錠剤)、高麗人参などの天然成分が含まれた製 品を使用した人が17.7%と最も多く、続いて深呼吸訓練(12.7%)、瞑想(9.4%)、カイロプラクティックまたは整体(8.6%)、マッサージ (8.3%)、ヨガ(6.1%)などが多く利用された。

  CAMを利用したことのある12%の子どものうち、魚油(オメガ3、ドコサヘキサエン酸)または亜麻仁油などの自然成分が含まれた製品を使用したとの回 答が最も多く(3.9%)、以下、カイロプラクティックまたは整体(2.8%)、深呼吸訓練(2.2%)、ヨガ(2.1%)と続いた。

  また、利用者の構成については、02年同様、成人では男性より女性が多く、高齢になるほど増え、さらに高学歴者に利用が多いことが明らかとなった。

  調査を開発した米国国立補完代替医療センター( National Center for Complementary and Alternative Medicine NCCAM )のジョセフィン・ブリッグス( Josephine Briggs ) 所長は、「今回の統計で、米国ではCAMが治療法の1つとして頻繁に利用されていることが確認され、またそのような治療法の安全性と効果に関する詳しい調 査が必要であることが改めて確認された」とし、さらに「患者と医療提供者は、安全で計画的な治療法を確立するため、CAMについて公けに議論する必要があ ることを統計は示している」と述べた。(c)AFP

 

R脳梗塞の後遺症を中国で治す 2008年11月21日 

医療コスト削減へ、伝統医療を受けた元患者による新ビジネス登場

中国伝統医療 米国 アジア メディカルツーリズム 健康 中国 医療ツアー

Bruce Einhorn (BusinessWeek誌香港支局、アジア地域担当エディター)
米国時間2008年11月9日更新 「 A Traditional Chinese Alternative to U.S. Hospitals

 2001年11月、米アイオワ州グリーンマウンテンで看護師・救急救命士として働いていたルース・ライク氏(当時42歳)は脳梗塞を発症した。その後遺症にほとんど改善が見られないまま2年以上が経過。右半身が不自由となり、会話もままならなくなった。

 保険会社の全額負担で、作業療法や理学療法、言語療法などを試みたものの回復には至らず、家の中を移動するにも「家具から家具へと伝い歩きするのがやっ と」の状態だったという。わずかながら回復に向かっていた症状も、2004年に入ると悪化に転じた。「検査したら、以前よりも状態は悪くなっていた」と、 ライク氏は当時を振り返る。

「元通りの生活が送れるようになった」

 ライク氏にとって幸いしたのは、夫とともにここ何年もホストファミリーとして中国からの交換留学生の世話をしていたことだった。従来の治療を受け るライク氏の症状が改善しないのを見た中国人留学生から、中国伝統医療(Traditional Chinese Medicine:TCM)を試してみるよう勧められたのである。そこで2004年6月、ライク氏は中国に渡り、北京近郊の工業都市、天津にある病院に入 院した。

 5カ月間、鍼灸や中国式マッサージ、薬草療法、蒸気療法、運動などの集中治療を受けたところ、うれしいことに、効果が表れた。

 「長い距離を歩けるようになり、全身の感覚も戻った。思考力も取り戻し、記憶力や視力も元通りになった」と話すライク氏。病院スタッフにも、「彼らのおかげで元通りの生活が送れるようになった」と感謝を惜しまない。

 以来、医療ツアーの草分け的存在となったライク氏は、低料金の代替医療を望む患者に中国行きを勧めている。ライク氏が設立しCEO(最高経営責任 者)を務める米チャイナ・コネクションは、従業員9人(米国に3人、中国に6人)の小さな会社だが、TCMと西洋医療の双方を中国で受けることに関心を寄 せる患者向けの医療ツアーを組んでいる。

 

Q癌(がん)患者の多くが補完療法に頼る  2008/8/19  米医学誌「Cancer(癌)」9月1日号

癌(がん)患者の61%は、祈りやリラクセーション、瞑想、マッサージなどの補完療法(complementary therapies)を利用していることが、米国癌協会(ACS)の研究者らによって示され、米医学誌「Cancer(癌)」9月1日号で報告された。

研究共著者であるACSのTed Gansler博士は「癌生存者は補完療法に多大な時間と費用を費やし、注意を払っており、どのような種類の補完療法が、腫瘍の縮小や寿命の延長だけでな く、症状軽減や生活の質(QOL)向上に有用かを明らかにすることが重要である」という。今回の研究で、同氏らは、ACSの「癌生存者に関する研究-I」 の参加者4,139人を対象に、データを収集し、分析を行った。

癌と診断された10〜24カ月後にインタビューを行った結果、癌生存者による補完療法の利用は非常に一般的で、61.4%が祈り、44.3%がリラ クセーション法、42.4%が信仰/心霊療法、40.1%がビタミンなどの栄養サプリメント、15%が瞑想、11.3%が宗教的カウンセリング、 11.2%がマッサージ、9.7%が支援グループを利用していた。ただし、それ以外は少なく、催眠療法は0.4%のみ、バイオフィードバック療法が1%、 指圧療法または鍼(はり)治療が1.2%であった。

すべてのタイプの補完療法において、男性に比べ女性の利用が多く、また、一般的には、若くて教養のある裕福な患者、進行癌患者の利用率が高かった。ただし、女性でも理由は不明だが、乳癌と卵巣癌の生存者は子宮癌の生存者よりもよく利用していた。

ここ数年間に補完療法に関する科学的研究が増えているものの、同療法の有効性にはまだ不明点が多く、それらを評価する研究が必要とされている。

代替医療の専門家である米ハーバード大学(ボストン)医学部のHarold Burstein博士は「今回の研究は、癌患者が標準的な治療に並行して、各種の代替療法や補完療法を積極的に追い求めることを確認したものであり、その 動機を探る価値はある」と述べている。(HealthDay News 8月4日)

http://www.healthday.com/Article.asp?AID=618121

P相補・代替医療 自然治癒力高めサポート 琉球新報 2008年4月2日)

 皆さんは、「相補・代替医療」という言葉を聞いたことがあるでしょうか? 病院で受ける一般的な治療以外の方法で病気に対処する療法を指します。
  よく知られているものに、サプリメントや健康食品があります。また、気功やヨガ、アロマセラピー、ホメオパシーといった自然療法のほか、徒手療法、心身相関療法、笑い療法など、挙げればばきりがないくらいさまざまな療法が存在しています。
  「相補・代替医療」は生命の持つ自然治癒力を高め、サポートするというのが基本的な考え方で、そのため侵襲性(手術、検査などで体に負担があること)が低く、副作用も少ないことが、広く受け入れられている理由のようです。
  また、これだけ医学が発達していても、末期がんや膠原(こうげん)病、神経疾患、アトピーなどの難治性の病気、ストレスによる不定愁訴など、西洋医学のみでは治癒が困難な疾患は少なくありません。そういった疾病を抱えている人にとって、「代替医療」は救いの一つになるとも言えるでしょう。
  しかし、少なからず問題もあります。例えば、必要な西洋医学的治療を排除する、主治医に隠して療法を受ける、治療に多額の費用を散財した上に病気も治らない、ということが後を絶ちません。
  確かに、西洋医学は万能ではありません。苦手な領域もあります。そこを相補(補完)するのが「代替医療」なのです。
  自らの健康を取り戻すために、すべてを医師任せにせず、自分にできることはやるという意識を持つことが重要です。その上で、西洋医学と代替医療、それぞれの得意領域をうまく取り入れて病気に対処できればベストではないでしょうか。
  そこで、代替医療の賢い利用の仕方を提案してみたいと思います。
  まず、治療中の方は、ぜひ主治医と相談してください。特に、がんで抗がん剤治療や放射線療法を受けている場合、ある種の代替医療が治療に悪影響を与えることもあります。
  主治医と率直に話し合い、現在行っている治療法との兼ね合いの中で、代替医療を選択する目的や、治療戦略は何かを明確にすることが大切です。
  また、先にも述べましたが、あまり多額な費用がかかるのは考え物です。さらに、西洋医学をすべて否定するような治療家の話にも注意が必要です。わたしたちは、西洋医学から非常に多くの恩恵を受けています。それを否定してしまっては、現代人の健康状態はひどく劣悪なものとなってしまうでしょう。
  そして「これだけで絶対治りますよ」と断定する人の話も聞かない方がいいでしょう。自然治癒力や生命の謎については、まだまだ解明されていない部分が多く残されています。だからこそ、代替医療も存在するのです。
  自らの治療に自負を持ちつつ、かつ謙虚さを忘れない。そんな治療家、代替医療を賢く選びたいものです。
(嶺井 悟、与那原在宅支援診療所)

 

O代替医療は効くのか 検証の動き、国内でも ( 2007年6月14日 読売新聞)

 通常の医療の枠に収まらない補完代替医療について、日本の大学でも近年、科学的に効果を検証しようという動きが出てきた。2002年に国内の大学で初めて補完代替医療学講座を開き、医学教育に取り入れたのが金沢大だ。

 同講座特任教授の鈴木信孝さんは一昨年、欧州などで不眠症状の解消に効果があるとして用いられるバレリアンというハーブを含むハーブティーの臨床試験を行った。

 同じ石川県内の芳珠(ほうじゅ)記念病院(能美市)理事長の仲井培雄さんとの共同研究。軽い不眠を訴える同病院職員16人を対象にした。睡眠前に、1週間はお湯、その後1週間はハーブティーを飲み、自覚する睡眠の質や体調を数値化して記録、比較した。

 その結果、ハーブティーを飲んだ時の方がよく眠れるようになる傾向がみられた。ただし、その一方、飲み始めて3日目は、日中の眠気まで強くなってしまう傾向も出た。

 眠れないときに睡眠薬代わりにアルコール類を飲むことがあったという事務職員、池田琴美さん(38)は「アルコールを飲んだときより熟睡できた」と感じた。看護師の紙谷早苗さん(41)は「眠りやすかったが、味にクセがあるので、ずっと飲み続けたいとは思わない」というのが正直な感想だ。

 鈴木さんは「少人数のデータなので確定的なことは言えないが、このハーブティーが睡眠を促す可能性が示唆された」と語る。量の加減など、眠気が残らない飲み方を検討するためにも、さらに追加で臨床試験を行いたいと考えている。

 米国では、補完代替医療の検証に多額の予算を投入しているが、日本では、ほとんどなく、大規模展開するのは難しい。「小さな試験を積み重ね、効果が見込めたものについて、徐々に規模を拡大する」と鈴木さんは語る。

 実際、欧州で用いられる松樹皮エキスの健康食品の試験は、10年ほど前は12人で始めたが、月経痛などを緩和する傾向がみられたことから、追加試験で47人、116人と、規模を広げ、検証を積み重ねてきた。

 他の大学でも、アロマセラピーが痛みをやわらげる効果や、はり治療が抗がん剤投与に伴う吐き気を抑制する効果などを調べる臨床試験が行われている。

 鈴木さんは「より負担の軽い治療を求める患者と病気の治療にばかり目を向ける医師の意識にギャップがある。補完代替医療の利点と欠点を確かめていきたい」と話している。

補完代替医療の教育  米国では医学校の6割で講義していると言われるが、日本ではごく少数。2002年に金沢大が初めて、補完代替医療学講座を設置した。05年には大阪大にも生体機能補完医学講座が設置された。医学部以外では、山梨県立看護大や北陸大薬学部が取り組む。(金沢大特任教授・鈴木信孝さんによる)

 

N抗加齢療法 ブーム先行     2007年4月16日 読売新聞

 近年、「アンチエージング(抗加齢)」を掲げた健診を行う医療機関が都会を中心に続々と登場している。昨年6月に、「抗加齢ドック」を開設したの は、東海大東京病院(東京・代々木)。通常の健診項目のほか、年齢と共に減少するホルモンや、老化の原因になる体の“さび”と言われる活性酸素、動脈硬化 の進み具合など約80項目を採血や超音波などで調べる。

 担当の川田浩志(ひろし)准教授は「老化が原因で起きる病気の兆候をいち早くとらえ、予防につなげるのが目的です」と説明する。還暦をきっかけにした受診者も多い。

 米国では、「抗加齢医療」が1990年代初めにブームになり、患者に合わせた様々な成分のサプリメント(栄養補助食品)の処方やホルモンの補充、不必要な毒素を排出させる「デトックス療法」などが盛んに行われている。

 日本でも民間のクリニックなどで実施しているところがある。しかし、川田准教授は、「科学的なデータに裏打ちされたものは、まだ少ない」と付け加える。

 米国では、国立衛生研究所(NIH)が1998年に「補完代替(ほかんだいたい)医療センター」という部門を設置。一般的な現代医療以外の治療法の効果を科学的に検証する作業を続けている。

 臨床試験に投じる予算は2006会計年度で3310万ドル(約39億3000万円)。対象は、ハーブやアロマ、ハリから、ヨガ、気功、瞑想(めいそう)にまで及ぶ。

 米フロリダ州マイアミのマウントサイナイ医療センター。ビーチに近い病院の一室で、音楽関係の仕事を退職したアルツロ・レイナーマンさん(71)が、ゆったりとしたいすに座り、点滴を受けていた。

 デトックス療法の一つ、キレーションの臨床試験だ。特殊なアミノ酸を点滴で注入すると、血液中の重金属と結びついて、尿から不要物として排出される。

 米国では心臓病予防を目的に市中のクリニックで行われているが、効果を疑問視する循環器専門医の声も根強い。そこで、米国、カナダの115医療機関が協力、50歳以上の患者約1200人が参加し、数年間、経過をみている最中だ。

 「何が効いて、何が効かないのか、厳密な科学のメスを入れる必要がある」と国立衛生研究所の補完代替医療センターを率いるルース・カーシュスタイン医師。

 これまでの同センターの研究結果によると、50歳以上のひざの関節炎の患者にハリの効果が証明されたが、うつ病に効くと米国内で広く飲まれていた ハーブには効果がなかった。ヨガは健康な高齢者の身体機能や活力を改善させたが、認知能力の向上には役立たなかった。サプリメントは、有効と無効の結果が 入り交じるものが少なくない。

 静岡市で抗加齢ドックを開設する田中孝医師は、米国から個人輸入したホルモン剤や、毎日3種類20錠のサプリメントを飲み、「効果を自分で確かめ ている」と話す。一方、東海大で、検査後に行っているのは、食事や運動など生活習慣の改善が基本代替療法の利用は、一人一人の考え方次第というのが現状 だ。

 

M統合医療に理解求め−元厚労相・尾辻氏が講演

2007/03/24 17:20 四国新聞

  西洋医療に加え、自然治癒力を高める自然療法などを併用し、個々の患者に最も適した治療法を考える「統合医療」の講演会(MOAインターナショナルなど主 催)が二十四日、香川県高松市のサンポートホール高松であった。参加者は、最前線で活躍する医師からの現状説明や尾辻秀久元厚生労働相の講演を通じ、統合 医療の必要性について認識を深めた。

  統合医療は現在の西洋医療をベースに鍼灸(しんきゅう)や漢方、アロマテラピーなどの代替医療を活用して病気の予防や治療にあたる手法。自然治癒力を高めて病気を予防する効果もあり、高騰する医療費の抑制にもつながるとされている。

  講演会では、高知市内のクリニックで代替医療を実践する瀬川明孝医師が、欧米各国に比べて遅れている国内の統合医療の現状を解説した後、尾辻元厚労相が統合医療に対する持論を展開した。

  尾辻元厚労相は「西洋医療は病気と健康の間に線を引いている」と前置きした上で、「原因をつぶす治療ではなく、病気にならない体づくりが重要だ」と強調。「統合医療をどう定義するかは難しいが、西洋医学一辺倒の日本の医療制度は見直し機を迎えている」と述べた。

Lがん治療の未来探る 徳大病院フォーラム、アロマなど効果説明  Tokushima Shimbun 2007年1月14日

 がん治療の未来を考える市民公開講座「徳島大学病院フォーラム2007」(同病院、徳島新聞社など主催)が十三日、徳島市内のホテルクレメント徳島で開かれ、がんの補完代替医療の可能性を探る講演に約七百人が耳を傾けた。

  住吉義光・四国がんセンター第一病棟部長は、がんの補完代替医療に使われるサプリメントや健康食品について、医学上の意義や利用上の注意点を説明。「ヒト を使った臨床試験で安全性や有効性が確認されているかなど信頼できる情報を集め、主治医に相談した上で自己責任で使用することが大切」と指摘した。

 今西二郎・京都府立医科大大学院教授は、病状の緩和やストレスの軽減に効果があるとされる「メディカル・アロマテラピー」の医療分野での実用例を紹介した。

 このほか、徳島大学病院が昨年六月に開設したがん診療連携センターと、二月に開設予定の補完代替医療室の取り組みについて、近藤和也センター長と楊河宏章室長が説明した。

K予防医学の研究拠点  健康な長寿社会へ 京都府、産学と連携   Kyoto Shimbun 2007年1月1日(月)

政府の医療制度改革を受け、病気の予防が都道府県行政の大きな役割と位置づけられる中、京都府は綾部市と関西文化学術研究都市に予防医学の研究拠点を設置 する方針を固めた。京都市内でも同様の施設を検討している。府北部、南部、京都市内の3カ所で地元産学公の連携により、西洋医学と補完・代替医療を組み合 わせた「統合医療」を実証研究するのをはじめ、生活習慣病を防ぐための健康用品や検査機器の開発などを手掛け、府独自の健康・長寿づくり施策に役立てる。

 ・綾部、学研都市に 京都市内にも設置検討

 世界でも例をみないスピードで日本の高齢化が進んでいる。昨年6月に成立した医療制度改革関連法は、健康で長生きする社会を目指して、病気予防策 の強化を打ち出した。その中心的な役割を担うのが都道府県。来年4月から全国民に義務付けられた健康診断を主導的にすすめ、生活習慣病を減らす目標や独自 の対策をつくることが府県に求められている。

 こうした流れを受け、府は昨年7月に府立医科大に予防医学センターを設置した。さらに企業や市町村などと連携して、国内でも先進的な予防研究を進める拠点を府北部と南部、京都市内に設けることにした。

 北部では、グンゼ旧研究所(綾部市青野町)に今年中にオープンする府「北部産業技術支援センター」内に設置し、綾部市民病院などと連携する。同セ ンターは北部企業の技術支援やネットワークづくりの場となる。そこで市内に工場を構えるオムロンやグンゼなどと連携して健康用品を開発したり、運動療法や 食事療法など補完・代替医療の医学的効果を検証し、統合医療を実践する方法を研究。病気や介護の予防、老化を遅らせる抗加齢(アンチエージング)などに結 びつける構え。

 南部では学研都市の「けいはんなプラザ」(精華町)に拠点を設けて、学研内の研究機関や企業と連携して同様の取り組みを展開する計画を進めている。さらに、京都市内でも府立医科大を中心に新たな拠点設置を検討している。

  実現すれば、府民の健康づくりに貢献するだけでなく、医療費の節約や地元企業の活性化、欧米に比べて遅れている日本の予防医学や統合医療の発展にもつながるプロジェクトになりそうだ。  

J統合医療 特区を提案 沖縄タイムス2006年12月23日(土)

 琉球医療ルネッサンス研究会(座長・玉城信光県医師会副会長)の設立記念セミナーが21日、那覇市内のホテルで開かれ、東北大学加齢医学研究所の 仁田新一教授が「統合医療に関する国際動向」について講演。統合医療の導入で医療費が5年間で1人当たり約390万円削減された北欧の事例を紹介しなが ら、「健康教育などを通して病気の発症を未然に防ぐことでさらに医療費の削減が可能になる」と説いた。

 統合医療では、西洋医学にマッサージ、アロマセラピーなどの代替医療を合わせ、相互補完しながら病気を予防・治療する。欧米や中国、韓国では政府が積極的に研究、導入しているという。

 仁田氏は、統合医療の進め方として「エビデンス(根拠)を蓄積して評価基準を作るほか、医療制度や医療特区の新設など改革が必要」と指摘。沖縄の 可能性について「本土と違った自然環境の特性を生かし、日本だけでなく、東南アジアやオセアニア地域を含んだ国際的な統合医療のハブになり得る」と期待し た。

 その上で、「ビザや減税などの優遇措置、機器の開発にかかわる新産業の創出で統合医療特区とする必要がある」と提案した。

 同研究会は沖縄の豊かな医療資源を再認識し、最先端の医療技術を融合することで沖縄らしい新しい医療サービスの構築を目指している。沖縄総合事務局のOKINAWA型産業振興プロジェクトの一環で、県内の医療、大学関係者ら9人で構成される。

I代替医療を問う (スイスの場合) 2006/12/13 - 15:26

 5つの代替医療(ホメオパシー、薬草療法、神経療法、アントロポゾフィー医学、漢方)を健康保険がカバーするか否かを国民投票にかけることになった。
  代替医療の中でも主流を成す、ホメオパシーの効用の研究を任された「ベルン大学社会、予防医学科」の医師、マティアス・エゲール氏が質問に応じてくれた。
  昨年、内務省 ( EDI/DFE ) は一時的に健康保険がカバーしていた5つの代替医療を、健康保険法に定められた、効用性、コストと効果のバランスなどの観点から、今後支払わないことを決 めた。これに対し、代替医療の主流を成すホメオパシーの支持者はただちに、国民投票にかけるよう運動を始め、イニシアチブ ( 国民の発議 ) に必要な10万人の署名を2005年9月には集め終えた。投票は2009年に予定されている。

プラセボと同じ
 
400人のメンバーから成る「スイス・ホメオパシー協会」によると、およそ20パーセントの国民がホメオパシーを常用しており、また他の調査によると、80パーセントの国民がこれを一度は使ったことがあるという。
  しかし、医学雑誌ランセット ( Lancet ) に掲載された、今までで一番深くホメオパシーを研究したエゲール氏の記事によると、ホメオパシーは偽薬 ( プラシーボ、placebo ) と似たようなものだという。
  プラシーボとは、人に対してほとんど薬理的影響のないブドウ糖などでできた偽物の薬のこと。それを効果がある本物の薬と信じて飲むことで患者に改善がみられることを偽薬効果 ( ぎやくこうか ) という。ホメオパシーはそれに似ているというのだ。
  「効果がないと言っているのではありません。しかし、効果は白いホメオパシーの粒のせいでは恐らくないということです」とエゲール氏。「ホメオパシーを支 持している人は、医者とおしゃべりできるのがうれしいのです。ホメオパシーの医者は、5分の診療で処方箋を書く普通の医者と違い、対話に多くの時間をかけ ますからね」

本当の危険性
 ところで、ホメオパシーの薬は基本的に危険ではない。ただし、ベルギーでやせるためのホメオパシーの薬の処方のまちがいで、少なくとも70人が、腎臓移植や腎臓透析を行ったという事実は例外としてあるが。
  ホメオパシー治療の本当の危険は、こうした治療に頼っていて、患者が普通の医者にかからないことである。
  「肺炎にかかっているのに、数週間に渡ってホメオパシーの治療を受けていた子供がいました。結局、肺から膿を取り出す緊急処置をうけたのです。こうした場合は初期から抗生物質を与えるべきだったのです」とエゲール氏。
  しかし、このエゲール氏も国民投票に関しては、スイス人の典型的な態度、外交的で民主的なそれを崩さない。「ホメオパシーを支持する人を尊重しています。しかし問題はホメオパシー治療を大多数が望まないと結論した場合、それでも保険が支払うか否かです」
  また、「私は個人的には、反対票を投じます。しかしスイスの大多数の人がホメオパシー治療や他の代替医療が保険でカバーされることを望むなら、それを喜んで受け入れたいと思っています」

注: ホメオパシーとは、患者の病気の症状と似た症状を起こさせる植物、動物、鉱物などをごく僅か投入することで、体の治癒力を高め、病気そのものを体から追い出していくというもの。 ドイツ人の医師サミュエル・ハーネマン ( 1755−1843 ) が創始者。同上の成分からなる小さな粒を服用するのだが、その患者の性格、体質を知ることはその患者のエネルギーのあり方を知る上で非常に大切。 そのため、初めての診療には1時間ぐらいかけて性格的なものを聞いていく。いわば、「症状の全体像」を描いていくわけである。また、その後の診療でも、対話は大切な要素である。

swissinfo、トマス・ステファンス 里信邦子 ( さとのぶ くにこ ) 意訳

H統合医療の確立を 2006/11/30 東京新聞

 代替医療、相補医療、伝統医療という言葉をしばしば耳にするようになった。いわゆる健康食品をはじめ漢方、鍼(は り)、ツボ…といった西洋医療以外の治療法の総称だ。西洋医学の治療だけでは効果が乏しくても、自然治癒力を高める治療と組み合わせることなどで効き目が 増す場合もあり、統合医療が見直されつつある。十二月九、十日に愛知県東浦町のあいち健康プラザで開かれる「日本代替・相補・伝統医療連合会議」「日本統 合医療学会」の合同大会を前に、統合医療の現場を訪ねた。 (遠藤健司)

 愛知県尾張旭市のヒダ耳鼻咽喉(いんこう)科。樋田和彦院長がじっくり患者の話を聞いた後、筋反射テストというキネシ オロジー(運動機能学)に基づいた診察を始めた。筋肉が精神的なストレスに反応して緩む性質を利用したテストで、患者が何にストレスを感じているかを確認 し治療にあたる。

 「病は気から」とよく言われるが、樋田院長は患者の精神面のケアを大切にする。「すべての人ではないが、気の持ち方を変えるだけでよくなる場合がある」と樋田院長。筋反射テストを基に、姿勢を変えることを指摘したら症状が治まったという事例もある。

 同院を訪れる患者の約半数は、耳・鼻に関係のない部位に病気がある人だという。ひざの痛みを訴える人から難病の潰瘍(かいよう)性大腸炎、子宮がんの患者までが訪れる。「多くは西洋医療では十分に治らず、薬や手術はもういいといった考えの人」だ。

 同院では、耳鼻科とは別に週三回、自由診療として行う特殊外来を開設している。鍼灸と心理療法を中心とした治療法で患者を診ている。

 統合医療に取り組み始めたのは三十年ほど前。耳鼻科領域の前頭洞炎で頭痛に悩む患者へ薬物治療を行ったが一向に効果が なかった。そんなとき、興味があり学んでいた鍼を患者の了解を得て実施したところ回復。以来、さまざまな代替・補完医療を研究、約二十年前に特殊外来を開 設した。

 「西洋医学は病気に対する治療。その病気に対する治療法が尽きた場合ほかの手段がない。治らない場合、患者は新たな病名を求め医者巡りをせざるをえない。医者も治せないことがストレスになる。部位にとらわれるのでなく、まず人をみることが欠かせない」と樋田院長。

 統合医療を始めたことで「本業の耳鼻科の診察でもじっくり話を聞くようになった」と語り、三分診療が当たり前となった今の医療の中で、統合医療の考えがいかに大切かを指摘した。

 厚生労働省の「がんの代替療法の科学的検証と臨床応用に関する研究」によると、がん患者の44・6%が代替・補完療法を行っていた。

 がんなど重い病気だけでなく、体質改善にと健康食品などを利用する人も多い。国も医療費抑制の観点から、患者自身の健康づくりへの意識啓発に力を入れており、健康ブームに拍車がかかっている。

 「予防というのは、西洋医療が対象とする病気が発症する前からの取り組み。それにはやはり統合医療の視点が欠かせない」。自然治癒力を大切にした医療の確立を目指す「統合医療利用者ネットワーク」代表の渡仲三・名古屋市大名誉教授も強調した。

 ただ、健康保険が適用されない、治療の効果について否定的な意見も多い、主治医に相談しないまま代替医療を試す患者も多いなど、今後改善すべき問題は多い。

 合同大会では、九日に名古屋学芸大の井形昭弘学長の「夢の長寿社会−統合医療の果たす役割」と筑波大・村上和雄名誉教 授による「心と遺伝子」の両講演、十日に日本統合医療学会長の渥美和彦氏らによる鼎談(ていだん)「なぜ今統合医療か?」が市民向けにある。参加費は各日 1000円。(問)統合医療利用者ネットワーク=(電)052・744・3884

 

Gがん免疫療法知って30日にフォーラム 熊本市

 副作用の少ないがん免疫療法を紹介する「がん免疫治療熊本フォーラム2006」が30日午後1時から、熊本市手取本町の県民交流館パレアで開かれる。

  がん免疫療法とは、がんの三大療法と呼ばれる「放射線、手術、抗がん剤」ではなく、体の免疫力を高めることでがん細胞の増殖を防ぐ方法。がん細胞を攻撃する血液のリンパ球の培養や、生活習慣の改善などで治療する。三大療法に比べて副作用が少ないのが特徴。

  フォーラムは御船町の藤岡靖也・藤岡医院院長が代表を務める「がん治療を考える患者と家族、医療従事者の会」が主催。熊本市の長尾和治・御幸病院名誉院 長が「免疫と代替医療」と題してはりやマッサージなど東洋医学の治療法を中心に基調講演。日本環境生命科学研究所の此枝義記所長が免疫療法の現状を講演す る。その後、3大療法と免疫療法を組み合わせた統合医療の在り方を探るパネルディスカッションがある。

  入場無料。参加申し込みが必要。問い合わせは同会=096(282)0302。

=2006/09/25付 西日本新聞朝刊=

F インド伝統医学に認定制度 23日から富山の学会で検討  2006年9月20日

 デトックス(解毒)、ヨガなどのブームで注目を集めているインドの伝統医学「アーユ ルヴェーダ」について、施術に一定の国内基準や資格を設ける試みがスタートする。二十 三日から富山市で開かれる第二十八回日本アーユルヴェーダ学会富山研究総会で、富山県 国際伝統医学センターの上馬塲和夫次長らが呼び掛けでたたき台を作り、二年後をめどに 認定制度の運用を目指す。

 上馬塲次長によると、インドや欧米ではアーユルヴェーダが補完代替医療として認知さ れており、公的に認められた養成機関で学んだ施術者が処方を行っている。しかし、日本 では標準的な治療が確立されないまま、エステなどで普及しているのが実情だ。

 このため、アーユルヴェーダに携わる医師、鍼(しん)灸師(きゅうし)、栄養士、薬 剤師、ヨガ教師、エステシャンに、それぞれ上級、中級、初級の資格審査を行い、各級の 認定に必要なカリキュラムや試験制度を設ける必要がある。

 同学会総会では、アロマセラピーにかかわる資格制度を運用する日本アロマ環境協会の 成功事例を参考に、認定制度小委員会が作成した案を検討する。厚生労働省の認定資格と なるよう、指定校や標準教材の選定などを進める方針である。

 上馬塲次長は「科学的根拠を明らかにし、医学的、社会的に安全なアーユルヴェーダを 普及させたい。国内基準や資格を設けることで、今後起こりうるトラブルを防ぐ」と話し ている。

 日本アーユルヴェーダ学会富山研究総会は、富大和漢医薬学総合研究所の小松かつ子教 授が会長を務め、二十三日から二日間開かれる。最終日の二十四日は午後四時十分から、 「難波恒雄富山医薬大(現富大)名誉教授メモリアル講演会」と題し、市民公開講座(富 山新聞社後援)がある。

 アーユルヴェーダ サンスクリット語で「生命の科学」の意味。5000年以上前にイ ンドで始まった伝統医学で、薬草処方、マッサージ、瀉血(しゃけつ)、薬草をしみこま せた糸で痔ろうを治すクシャラスートラなどの療法の総称。近年はヨガと並んで美容、セ ラピーなどとして女性を中心に人気が高まっている。

E-A 大阪大が補完代替医療外来/機能性食品の効果確認へ 2006/06/23
機能性食品やはり・きゅうなど従来の治療法を補足したり取って代わったりする「補完代替医療」の診療外来を、大阪大病院(大阪府吹田市)が7月から始めると23日、発表した。

 がん、糖尿病や肥満などの生活習慣病に、こうしたものが効果があるかを確かめる臨床試験を進め、効果のある医療を普及させたいとしている。

 担当の伊藤寿記教授によると、抗がん剤治療を受けた患者に起きる食欲不振など副作用の軽減や脂肪肝の改善などに、キノコの抽出物や抗酸化剤などを使う補完代替医療がある。 

E-B 健康補助食品や鍼灸使う「補完医療外来」阪大病院が開設   2006/06/23

大阪大病院(大阪府吹田市)は23日、来月3日から週2回、「補完医療外来」(06・6879・3498)を開設すると発表した。がんや生活習慣病の治 療に健康補助食品や鍼灸(しんきゅう)などを補助的に使い、治療効果をあげるのが狙い。大学病院が補完代替医療の専門外来を設けるのは、東京女子医大に続 き全国で2番目になる。

 当面は補完医療の効果を明らかにする臨床研究の枠内での診療に限定されるが、一般の患者、家族の相談にも応じる。

 現在すでに、同病院の入院患者を対象に、キノコの菌糸体を培養、抽出して得られるAHCCという健康補助食品が、抗がん剤の副作用を軽減 させる効果があるかどうかを確認する臨床研究が始まっている。ほかの健康補助食品による脂肪肝の改善効果や、はり治療による抗がん剤の副作用の軽減効果な どについても院内の倫理委員会に承認申請する予定だという。

 

D予防医学と伝統医学、一層重視の可能性 (中国の場合)
慢性病の予防と治療にいわゆる西洋医学だけでなく、伝統的な療法も活用する「代替医療」を重視する専門家が世界的にみても増えている。

    中国の場合、世界で最も体系だった伝統医学の一つとされる中医学(漢方医学)の本場だ。さらに、チベット医学、ウイグル医学、モンゴル医学など、少数民 族の伝統医学に対する研究と応用も進められており、すでに西洋医学でも中医学でも対応が難しいとされる症例に効果を発揮しているケースも少なくない。その ため、慢性病の対策としてさまざまな伝統医学がこれまで以上に重視される可能性も高い。  2006/05/10

C代替医療に走る人たち〜背景に医師への不満 (米国の場合)
正統的な医療に対して不満を持ち、その代替となる医療(alternative remedies)を受ける米国人の数が増えている。

  政府の統計によると、代替医療に費やされる金額は、年間270億ドル以上に達する。風邪をひいたときに ハーブの「エキナシア」を取る人から、がん治療の最後の望みを民間療法に賭ける人まで、数百万の米国人が正統的な医療を離れ、代替医療に歩を進めていく。 2004年には国民の48%が何らかの代替医療を試みている。10年前に比べると6%の増加だ。

  例えば、ロスでウェブ・コンサルティング企業を経営するシャーリーン・ソロモン氏(56)は、旅客機に乗る直前、ヒナギクやカミツレなど数種類のハーブが含まれた錠剤を必ず口にする。

  ソロモン氏は、これらの錠剤が、広告通りに本当に時差ぼけに効くかどうかは確認できないと言う。効果があ ると実証した専門家はおらず、医者の大半が金の無駄遣いとして彼女をばかにするだろうことも承知している。しかし同氏は、錠剤は絶対に効くのだと信じてい る。自分が多少、暗示にかかっていることも分かっているという。

  「健康に気を配るだけで身体に効果があると私は信じているの。飛行機に乗る前にハーブを取るのも同じこと」とソロモン氏は言う。「健康維持に関しては、まだまだ知られていないことが多いわ。少しでも効果がありそうなら、何でもやってみたい」

  代替医療について効果を実証した研究は、たとえあっても数少ないということを彼女たちは気にしていないよ うに見える。代替医療を行う治療者の多くが、正規の医学教育をほとんど受けていないことも、またビタミン剤やハーブ剤を作る会社が、製薬会社と同様に、利 潤を追求する組織であることも気にしていないようだ。

  正統的な医療を離れて代替医療に向かう背景には、ある種の失望があると専門家は話す。誤診、副作用の強い 薬剤、手術の失敗、そして、医者の高慢な態度。これらを経験した患者は、自分という存在全体がしっかりケアされることを求めて、代替医療に手を伸ばすの だ。
(ニューヨーク・タイムズ特約  新2006年04月05日 20:03米国東部時間 )


B心もともに癒す民間療法人気 週刊東洋経済2003.05.17号
   働く女性・10週連続企画 第七回 『わたしは、いま……』

A民間療法で治った
! 週刊現代2003.05.10・17号
   難病が治ったと話題の民間療法10 ガン・糖尿病・脳梗塞・うつほか

@エイズ治療に呪術師 !?
 読売新聞 2004.02.01
   医者以上に信頼、国民に根強く
    ・感染者最多の南アフリカ、エイズウィルス(HIV)感染者約530万人(中国は約100万人)  
    ・アフリカでは約八割が体調不良時には医者よりも呪術師に会いに行く
    ・副作用が怖いので、エイズ治療薬は使いたくない
    ・呪術師の薬は安いし、無害で信用できる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


●何故、いま代替医療なのか?
 
現代医学への過剰な依存をひかえ、ライフスタイルを改善して、積極的に代替医療を利用している人のほうが
現代医学に依存している人よりも健康度が高く、長生きすることが分かってきたからです。
  そして、これまでの手術や放射線、医薬品を用いた治療よりも、安全で副作用のない、人にやさしい医療として
代替医療を求める人が急増しています。
特に欧米では薬を使わずに病気を治したいという人が全患者の65〜80%まで増えています。
 また、年間予算82兆円の日本で、約30兆円という超高額医療費(毎年、約1兆円増加)が大きな社会問題となっています。
子供人口減少の時代となり、利益の少ない産婦人科、小児科等は医者から敬遠されています。
そして慢性疾患、生活習慣病の増加に対 する現代医学の限界も考えられます。
 これからは『代替医療+西洋医学』というなかから 自分で選択する 時代となりました。

●代替医療の共通原則
 @予防が最善の医療である (予防医学)
 A自発的治癒力 (自然治癒力、自己治癒力) を利用する
 B全人的医療である (からだの部分ではなく、身体全体を診る)
 C安全性が第一である (副作用がない)
 D利用者が積極的に関わりをもつ医療である (プラシーボ効果の理解)

●日本における代替医療の利用状況の一例

代 替 医 療
過去1年間に利用した人
の割合(%)
●サプリメント  (栄養補助食品)
42.0
マッサージ
31.2
リフレクソロジー (足裏マッサージ)
20.2
アロマテラピー (芳香療法)
14.6
指圧
13.2
ハーブ
12.3
漢方薬
10.2
整体
8.8
はり・きゅう
7.5
温泉療法
5.3
電圧・磁気療法
5.2
カイロプラクティック
3.2
ヨーガ
2.4
気功
1.5
ホメオパシー  


■プラシーボ反応
 
人間には、ある種の知識を確信するだけでケガや病気に対する治癒のスイッチがオンになり、治癒が加速されるメカニズム。この原理を理解している人は、治癒のスピードがそうでない人に比べ早くなります。

効果的にはたらく三大条件(ワイル博士)
指圧セラピー
@患者がその治療法の効果を信じていること
身近に指圧で健康をとり戻した人がいて、指圧の効果を信じている、等
A治療家 がその治療法の効果を信じていること
指圧セラピストの哲学が重要
B患者と治療家がたがいに信じあっていること
お互いに信頼感、好感を抱いているかどうか

■東洋医学と西洋医学の違い
東洋医学は治療する人、治療を受ける人、治療を受ける場所により効果が同じではありません。
Aさんに最適の治療家が、Bさんにも最適とは限りません。西洋医学と違い、この点に注意が必要です。


■治癒を阻害するもの
 

からだ
こころ

●体内に毒素が蓄積(公害、添加物,薬物等)
毒素を解毒するには肝臓が重要で、ビタミン、ミネラルが消耗されます。例えば、体内で合成できないビタミンCはタバコ(1本で約25mg)、ストレス、紫外線等で多くが消耗されます
●特定の栄養素が不足
野菜等の栽培方法が昔と大きく変わり栄養素が激減、
さらに摂取量も激減。食生活の改善と同時に現代はサプリメント(栄養補助食品)での補充が不可欠です。

●気のエネルギーが不足

過剰な怒り、憎悪、怨(おん)念 等の
否定的な感情、悲嘆の感情


■現代医学に できること、できないこと
 

できること
できないこと
●他のどの治療法よりも優れた外傷の治療
●損傷した股関節や膝関節の復元
●診断、および多くの内科的・外科的緊急事態の処置
●抗生物質による細菌性感染の治療
●寄生虫、および菌類感染の治療
●免疫予防注射によるさまざまな感染の予防
●美容整形、再建手術の優秀性
●ホルモン欠乏の診断と矯正

●ほとんどの慢性・消耗性の疾患
●大部分の精神疾患の効果的な対処
●大半のアレルギー疾患・自己免疫疾患の治療
●ガンの多くのタイプの治療
●ウィルス性感染の治療
●心身相関疾患の効果的な対処

注:消耗性疾患(癌や慢性感染性疾患のごとく全身の強い消耗を伴う慢性疾患をいう)

<知っておきたいルール>
現代医学に治せない病気を現代医学の医師に診せるべからず。
現代医学が得意とする病気で代替療法の治療家を頼るべからず。

最新の記事を読む .. 代替相補医療の本


参考資料: 『代替医療/上野圭一 著』、『代替医療/蒲原聖可 著
『癒す心、治る力/アンドルー・ワイル 上野圭一
『ストレスがもたらす病気のメカニズム 高田明和 著
 『抗加齢への挑戦 アンチエイジング 甲田光雄